私は高校生の頃に飲食店のアルバイトをしたことがきっかけで、手荒れが酷くなりステロイドを長年使っていました。
ある時に『脱ステ』を決行してから、現在はステロイドは一切塗らなくてもよくなりました。
その時の体験を記事に残しますが、これは『脱ステ』を勧める内容ではありません。
むしろ、私の『脱ステ 失敗談』だと思って読んでもらえたらと思います。
Contents
赤ちゃんの頃に炊飯器の湯気で火傷をした
ステロイドの話をする前に、なぜ「手荒れ」になったのか?ですが。。。
遡ること4〇年前、私がまだ1歳になる前の話です。
建て直す前の実家は狭く、キッチンでは炊飯器を置くスペースがなかったので直接床に置いていました。
母親の目を離したすきに、その床に置かれた炊飯器の湯気で私は遊んで指を火傷したそうです。
母は近所の整形外科へ連れて行きましたが、その先生は火傷でできた水ぶくれをハサミでチョキチョキ切って取り除き、その後は薬を塗って包帯を巻いて処置を終えました。
母はその処置が疑問だったそうです。やはり不安になった母は、地元の医科大に私を連れて行くと先生は、
「なんて事をしたんだ!」とビックリされたそうです。
そうです、火傷でできた水膨れは破ったり取り除いてはいけません。
その水膨れの皮がまた皮膚となるからです。
火傷の痕を皮膚移植する
私は皮膚移植をするはめになりました。
今なら訴訟問題ものです。もうとっくにその病院はありません。そりゃそーだ(# ゚Д゚)
移植する皮膚は太ももの付け根の皮膚になりました。
目立ちにくい箇所ですが、今でも縫われた痕はあります。ハイレグの水着を着れば分かるけれど、今まで人に指摘されたことはないです。唯一、出産前に産婦人科の先生に指摘されたくらい。
現在は手の平を見ると、皮膚移植した痕があるのは分かります。そこだけ色が濃いので、よく友達に「バナナの腐った皮」と表現されました。
人に指摘されるのが嫌で、じゃんけんは今でも左手で出してます(^^;)
飲食店のアルバイトで手荒れするようになる
高校生になり、私は飲食店でアルバイトを始めました。
お店を閉めた後に、道具を消毒するのですが、結構アルコール度数が高かったと思います。
段々と火傷の痕が痒くなり始めたのです。掻いていると、水泡ができて破けると水のようなものが出てくるようになりました。
あまりにも手荒れが酷くなってきたので、母は私を手術した医科大へ連れて行きました。
先生は最初「水虫」を疑ったようですが、調べたら真菌はいませんでした。
そこで、初めて「ステロイド」を出されました。
その頃はステロイドなんて言葉はあまり知らず、「これよく効くなー」という感想しかありませんでした。
その後、私はステロイドを10年以上塗り続けることになるのです。
手湿疹のかゆみは我慢できない
良くなっては、また痒くなってボロクソに掻きむしり、塗って治ってまた掻いての繰り返しでした。
寝ながらでも無意識にベットの木枠に指をこすりつけて掻いたり、シーツとの摩擦を利用して掻いたり。
掻きむしると汁が出て、その汁がつかないようにする為にティッシュを指に巻いて寝るのですが、最後はその巻いたティッシュを反対の手でローリングローリングして掻く始末。
実はこれが一番掻ける(;’∀’)
そして、やってる時はめちゃ気持ちいい。
でも、皮膚は傷ついて血は滲むし、その後は水でも沁みるのでステロイド必須状態に陥るという悪循環。
そんな生活を送っていましたが、ステロイドを止めてみようと思ったきっかけがありました。
【脱ステ失敗談】木酢液を使って悪化
姪っ子が生まれ乳児湿疹に悩んでおり、『木酢液』を入れたお湯で治ったことから、私もその木酢液で自分の手荒れも治らないかなとトライしてみました。
結果。期待むなしく見事に悪化して断念しました。
その頃は薬の離脱症状を甘くみていたのでしょうね。
手湿疹にスギナ水を使ってみた
木酢液は撃沈したのですが、諦めなかった私は次に「スギナ水」(スギナを煎じた化粧水)なるものが手荒れに良いという情報を得ました。
「スギナ水」を取り寄せ、ステロイドの代りにそれをせっせと手につける毎日。当たり前なのですが、急にステロイドを止めたのでまた離脱症状が出ました。
今まで薬を塗っていた期間も長かったので、それはもう凄まじい状態に!
私の手荒れは右手の人差し指と中指の手の平側だったのですが、それは徐々に手の甲にまで赤みを帯びてきました。
ただ赤いだけじゃないんです。荒れた状態の赤さなのです。
知らない人が見たら、『たった今、火傷をして真っ赤にただれた手』に見えたことでしょう。
実はその頃、仕事を辞めてニート状態でした。あまり人に会うこともなかったので、乗りきれた部分もあります。
それでも、コンビニなどでお金を支払う時に、その真っ赤な手を店員さんに見られるのは非常に恥ずかしかったのを覚えています。
スギナ水を塗り続けた期間
一番酷い状態は1ヵ月以上は続いたでしょうか。
その後は何度も掻いては肌がボロボロになり、その度にスギナ水で保湿しました。保湿をすると、少し痒みが治まったので諦めずに塗り続けました。
一時の酷い赤みは治まりましたが、スギナ水での保湿は3年以上は続いたと思います。
〇急にステロイドはやめないでください。長年使っていた人ほど酷く悪化することが多いです。
〇スギナ水はアトピーや湿疹を治すものではありません。
ステロイドを塗りたくなかった理由
私が「もうステロイドに頼りたくない」と思った理由は右手の手荒れが左手の甲にも現れたことです。
関係ないと思っていた左手にまで手湿疹が出てきたことはショックでした。
もう一つの理由は、皮膚科の先生に「ステロイドを止めたい」と相談しても、どの先生も口を揃えて「ステロイドを塗らないと、手荒れは治らないよ」と言われたことです。
その頃は皮膚科医への不信感しかありませんでした。
最後に行った皮膚科の先生はかなり横柄な感じで、その先生への腹立たしさが「脱ステ」への原動力ともなりました。
今振り返ると、ステロイドは正しい使い方をすれば良かったのに、私は怖い薬と思い込んで「一切使わない」という極端な方向に走ってしまいました。
先生によっては、「段々と弱い薬に切り替えていけばいい」とアドバイスしてくれたのに、それさえも耳に入っていなかったのです。
皮膚科でタクロリムス軟膏を勧められた
その後も毎日「スギナ水」を塗り、痒くなって掻いては塗るを繰り返しました。
真っ赤になった手荒れは、何か月もかけて少しずつ少しずつ改善していきました。それでも100%治ることはなく、その後、ある薬を塗ることになります。
ステロイドを塗らなくても大丈夫なのですが、やはり夏になると悪化して痒くなるんです。
どうしても完治できない!
そのループを数年続けた後、私は再び皮膚科の門を叩きました。
その時に「ステロイドは塗りたくない」旨を告げると、「タクロリムス軟膏0.1%」という薬を勧められました。

このお薬はステロイドではないですが、かと言って油断は禁物。
妊婦または妊娠している可能性のある方は使用しないでください。
また本剤使用中の授乳は避けてください。
という注意事項があります。
いくらステロイドじゃないと言っても、塗り薬で授乳中使えないってよほどですよね。
でも、この薬はアトピー性皮膚炎の方が顔にも塗れるというお薬らしいです。顔にも塗れるのなら、大丈夫なのかな?とちょっと安心してみたり。
それからしばらく塗ってみて、手湿疹にも効果がありました。
夏に手湿疹が悪化する原因
現在私の手湿疹は、ほぼ完治してます。
もう薬に頼らなくても手荒れはしなくなりました。「ほぼ」とつけたのは、ある行為をすると少し症状がでるからです。
それは、ジ〇イやキュキ〇ットなどの洗浄効果の高い洗剤で食器を洗う際に、ゴム手袋を使わずに素手で洗う。。。を続けた時です。
普段は必ずゴム手袋をして洗ってますが、たまに面倒で素手で洗ってしまうんですよね。そうすると、必ずいつもの右手が白くカサカサとしてきます。そのまま放置すると、痒みが出ることも。
そのためゴム手袋は必須です。
そして、私の手湿疹は夏場に悪化することが分かりました。
私は「なぜ夏に悪化するのか?」という疑問があったので調べた結果、これが原因じゃないか?というものが浮かび上がりました。
それは、夏は水道水の塩素濃度が高くなること!です。
塩素によって手荒れが悪化しているのなら、水道水に直接触れないようにすればいいけれどお風呂はどうしようか?
そこで、シャワーヘッドに取り付ける浄水器を取り付けてみました。
水道水の残留塩素は、髪や肌を構成しているタンパク質を酸化させてしまいます。
実際にこれを取り付けてシャワーを使ってみると、水の当たり方が優しいとすぐにわかりました。普段は鈍感な旦那さんでも「これいいね」と言ってたので、実感しやすい商品だと思います。
【肌が弱い人必見】おすすめの石鹸・ボディソープ
身体を洗う石鹸ですが、私が毎日使っているのは昔ながらの固形石鹸です。
洗浄力の強いボディソープは怖くて使えなかったけれど、肌に優しい泡ボディソープもありました。
子供用にと購入してみた泡ボディーソープは、肌荒れを起こさずに使えたのでこちらもおすすめです。
嬉しいことに成分が優しい上に、さらに自然なローズの香りがします。
<商品説明>
子どもから大人まで、家族みんなの肌にやさしい泡状ボディソープ。
洗浄成分は、敏感な肌にも安心の石けん100%。2プッシュでふわふわの泡がたっぷり出る使いやすい ポンプタイプです。
ほのかなフローラルな香りで、楽しいバスタイムを演出します。
【肌が弱い人必見】おすすめのシャンプー2選
ドラッグストアのシャンプーはノンシリコンなど謳っている商品も増えていますが、成分を見ると合成界面活性剤など心配なものが多く含まれています。
私がここ数年ずっと使い続けているシャンプーはこちらです。
300mlで3000円前後は少し高いけれど、こちらのシャンプーはリンス不要です。(リンスインではないです)
最初は全然泡立たなかったけれど、一週間ほど使い続けている内にすぐに泡立つようになりました。今では少しの量でもっこもこに泡立ちます。
また、最近は髪のボリュームも無くなり抜け毛も増えてきたので、こちらのシャンプーを様子を見ながら使っています👇
翌朝髪がふわっとして、ボリュームが出るところが気に入っています。
オレンジの香りは乾いたらほとんど飛びます。
どちらのシャンプーも、リンスがいらないので洗髪にかかる時間が激減しました。
子供と一緒にお風呂に入る時は、この時間短縮が非常にありがたいです。
最初は全然泡立たないけれど、ビックリしないでくださいね。
一週間もすれば、泡立ちが良くなってきますよ。
【体質改善】水を飲むように心がける
他には新陳代謝を活発にさせるために、水をよく飲むようにしました。
私は普段あまり水を飲まないのですが、夏場は積極的に飲むことを心掛けました。
また、肌のトラブルはストレスが関係していることが多いものです。
私は一昨年に愛犬を病気で亡くしたのですが、介護のストレスもあって初めて蕁麻疹が出ました。
病院に行く暇もなく市販薬でやり過ごしやっと治りましたが、トータル5ヵ月かかりました(;’∀’)今思えば、素直に皮膚科に行っていれば良かったですね。
心と身体は密接に関係していると、再度実感した出来事でした。
【まとめ】手湿疹改善の為に心がけたこと
私が取り組んだことは下記の通りです。
〇食器洗いはゴム手袋をする
〇シャワーの塩素を除去する
〇石鹸やシャンプーは無添加のものを使う
〇夏場は特に水をよく飲む
最後になりますが、私は急な脱ステを推奨しているわけではありません。
むしろ断薬の症状が酷く出る場合がほとんどですので、皮膚科の先生の相談無しで勝手に止めることのないようにと思います。
私の場合は指二本だったので(途中左手にも症状は出ましたが)まだ乗り越えられました。もしもこれが全身に症状があったら無理だったと思います。
それだけ、急な脱ステは過酷な症状になります。
このままずっと、ステロイドを塗り続けたくないという気持ちもわかります。
皮膚科の先生には「いきなり止めるからだ。少しずつ薬を弱くしていくものだ」と言われたことがあります。
その頃は「段々と薬が効かなくなってきてるのに、どうやって弱くしていくの?」と疑問でしたが、急な離脱症状に耐えるくらいなら少しずつ弱くしていく方が楽だったかなと思います。
どうか、この記事を読んでいる方の症状が早く治りますように。
今日は最後までご覧頂きありがとうございました。